2011年9月8日木曜日

フロントハブ分解

さてさて数日で到着したCycleOps Powertap SL Front Hub
カタログ通りの美しさで第一印象GOOD。しかしシャフトを回してみると一定の所でコリコリとひっかかりがある。こういうのは一度気になり出すとそればかりに目が行ってしまう。走りに影響は全くなさそうだが・・・結局分解する事にした。




どういう構造になっているか分わりませんでしたが、とりあえず知人の工場にある圧入機を借り、突いてみました。
普通は圧入機なんてないですよね。シャフトが段付きになっていてベアリングがそこで止まりますのでシャフトを押せばベアリングが一緒に外れます。この造りならシャコマンでうまく当て板をかませば自宅でも出来そうです。ドライヤーで暖めて膨張させると簡単に外れると聞きますが、ネジロック(金属用ボンド)がついていました。膨張させても外れてくれるかは分かりません。ネジロックが熱で溶けてくれるならいいですが。
割ときっちり嵌っているのでハンマーで叩く等のインパクト系はあまりお勧め出来ません。
構造は至ってシンプル。ハブ真ん中のカーボンのような素材が気になっていましたが、ハブをくり抜き、内側から貼り付いた造りをしていました。どのように製作しているか分かりませんがすごく凝っています。軽量化+見た目向上ですばらしい。

ハブを分解したのは初めてですが、この手のシールドベアリングタイプはすべて同じような構造ではないでしょうか。これだけシンプルだとこれ以上は想像出来ない。ベアリングを挟み込む所を防水にするかどうかだけですかね。
ハブの値段はピンキリですが、性能でいくと重さだけで判断して問題ないという結論。あくまで定期的にベアリングを交換するのが前提ですが。一度付けたら外さない人は防水性やらベアリングも要チェック。いずれにしても分解してみなきゃ分かりませんけどね・・・

話は振り出しに戻って、一定の所でコリコリするって問題。結局何が原因かは分かりませんでした。
しかし自分の中ではベアリングが気に入らなかった。どうにも回転が重いのだ。
という訳でベアリングを購入。ベアリングは一般工業用でOK。特に自転車に適したベアリングはないとの情報。グリスの違いはあるかも。敢えて粘り気のあるグリスを使ってあるから回転が重いという可能性が高い。しかしここまで分解したらついでに交換してみようと思った。
ベアリングの種類は、蓋が金属で閉まっているタイプとゴムパッキン(取り外し可)でグリスを注入出来るタイプがある。更に自転車専用に片側金属、片側ゴムパッキンという特注が存在(未確認)。いずれにしてもベアリングの玉が自転車用という訳ではない。
ハブの内側にくる方は金属だろうがゴムパッキンだろうがどうでも良く、NTNの両面ゴムパッキンの609LLBを選別。
工業用ベアリングは意外に安く、通販最安値で百数十円で買える。送料無料にする為に余計な物を買ってしまうのは言うまでもないが。

ベアリングが到着し、組戻しにかかる。
はめあいにはロックタイト641番(金属用のボンドの役割)がお勧め。

50mlで3500円ですが、一回の使用で一滴位しか使わないので5000回は持ちます。
なんちって、わざわざ買ってまでは必要ないです。構造上外れてくる事はありません。
ハブに挿入する時の注意事項ですが、ベアリングの外周、もしくは全体を押して入れるようにしましょう。間違っても中心だけを押して圧力をかける事がないように。ベアリングの玉を傷つけてしまいますので。
ベアリングを挟み込む部品(一番上の画像の下の部品)のホーローセットをステンレスに変更。どうして自転車部品って鉄のネジが多いんでしょうね。ヘッドパーツとか。すぐに錆びてしまいます。錆びる前に交換だ。

さてさて元に戻って回転具合は・・・うぉ~~めちゃめちゃ回る~~
コリコリする所も無くなりました。ベアリングが原因か、組付けの問題かは分かりませんが結果オーライです。
ちなみに他サイトを見ていると、軽く回れば良いという訳ではないようで、体重がかかった時とはまた違うとか。ほんとかよ~って。とりあえず手で回して軽い方が気分がいいのだ!!

解体、ベアリング交換となりましたが、この商品はどうだったかと言うと、非常に満足です。分解して分かりましたがとても部品精度が高い。(測定した訳ではないが・・・)少なくともベアリングの回転力を発揮するには十分な精度が出ています。

今はこのハブで半年ほど乗っていますがもちろん無問題。防水性が心配ですのでベアリング内部が気になりますが・・・またいずれ交換しましょう。

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